ミノキシジルとフィナステリドの違いを説明します。

ミノキシジルとフィナステリド、違いは何?

ミノキシジルとフィナステリドは似ていますが、違う点もあります。

まず大きな違いが、「ミノキシジル」には育毛効果があり、「フィナステリド」には抜け毛を防止する効果がある、ということです。

もともとミノキシジルは、高血圧患者の治療のために開発された薬剤でした。しかし、使用した際のいわば副作用として、育毛効果があることが判明したのです。

対して、フィナステリドは前立腺肥大の治療薬として使われていましたが、抜け毛を防ぐ側面も持っていることがわかり、薄毛治療薬として承認されるに至ったのです。

ミノキシジル

「ミノキシジル」(Minoxidil)とは成分の名前で、化学式はC9H15N5Oとなっています。

その効果としては、血管を拡張させる作用があるとして開発されたものなのですが、のちに、発毛効果もあると判明してからは発毛・育毛剤としても利用されるようになり、日本以外の国では、Rogaine(ロゲイン)の商品名で販売がなされています。日本においては、一般用医薬品として、大正製薬が「リアップ」シリーズを、アンファー株式会社が「スカルプD メディカルミノキ5」を販売しています。

ちなみにミノキシジルの投与方法は、経口タイプと外用タイプに分かれています。

長所

ミノキシジルという成分が配合された薬剤を使用して、育毛に取り組んでみたいと考える方にとって、メリットやデメリットなどの事前情報は大事かと思われます。

ちなみに、ミノキシジルには次のような長所があります。

まず、ミノキシジルは75%以上の割合において、髪の喪失を止めてくれる、という臨床データが出ています。つまり科学的に有効性が認められていて効果を実感しやすく、世界中で育毛のために使用されている医薬品なのです。

そして、ミノキシジルは多くのケースにおいて、髪の再生をも促してくれるはたらきがある、とされています。

また、適切な使用方法に則って服用する限りにおいては、ミノキシジルは他の錠剤と同じくらいには、安全に使えます。

そのほか、たとえばプロペシアなどと違って女性でも使用が可能ですし、そのプロペシアとの併用も問題ありません。

ミノキシジルを使用することによる、ホルモンのバランスへの影響などについても、生理学上の問題は、ほぼ無いとされています。

短所

ミノキシジルという成分が配合された薬剤を使用して、育毛に取り組んでみたいと考える方にとって、メリットやデメリットなどの事前情報は大事かと思われます。

ちなみに、ミノキシジルには、次のようなデメリットがあります。

まずは、費用がかさんでしまう、ということです。ジェネリック医薬品があるにしても、基本的にミノキシジルは、使用を継続していかないと効果は出にくいので、長期にわたる出費を念頭に置かなければなりません。

また、使用することによる身体的なデメリットも、多少は存在します。

たとえば、頭皮がかゆくなる、といった現象が起こる場合があります。

そのほかには頭痛、めまい、不正脈、動悸、性欲の減退、性的不能、などの症状があらわれる可能性もあるようです。

また、摂取しすぎてしまうと、低血圧になる危険性があるので、注意しましょう。

そもそも、持病によっては服用ができないケースもありますので、ちゃんと事前の確認が必要です。

ミノキシジル含有の薬

ミノキシジル含有の薬は、いろいろ存在します。

まず、元祖であるロニテンや、そのジェネリック医薬品であるミノキシジルタブレットです。

そのほか、ザンドロックス、ポラリスNR-08、カークランド、ロゲイン、リアップシリーズ、ツゲイン、スカルプD・メディカルミノキ5、などがあります。

こういった、ミノキシジル含有のものは、第1類医薬品として、分類されています。そのため通常は、購入する際には、薬剤師に確認してもらうことが必要になっていたりします。

しかしながら、ロゲインやミノキシジルタブレットやロニテンなどは、市販などで簡単に手に入れられるものではない状態のため、主な入手方法としては、海外通販サイトなどを通じて、個人輸入する、という感じになっています。

例外として、日本で市販されていて簡単に入手できるものが、大正製薬が販売している外用薬タイプの「リアップ」シリーズと、アンファーが販売している「スカルプD・メディカルミノキ5」なのですが、今のところ、日本で「育毛剤」としてだけではなく、「発毛剤」としても認められているのがこれら2つだけとなっており、ちなみに、どちらも効果は同じくらい、とされているようです。

フィナステリド

発毛剤としての効果が注目されやすいのはミノキシジルですが、そのほかにも禿げに対する対策として使用されやすい成分の存在があり、それがフィナステリド(化学式:C23H36N2O2)と呼ばれるものです。

これは、男性型脱毛(よくAGAと呼称されている)の症状において、脱毛を抑制する効果が認められたため、その成分を含有した「プロペシア(Propecia)」が商品化されています。多くの国で販売されているものの、日本では特許が2015年にきれており、現在ではいろいろなジェネリック医薬品が発売されている状況になります。

ちなみに、もともとは、前立腺疾患のための治療薬でした。

長所

もともとは、前立腺疾患に対する治療薬として使用されていたものが、のちに別の効果が出ることも発見され、今や育毛剤としても利用されるようになったのが、フィナステリドです。

フィナステリドの長所としては、AGAの進行を抑制する効果があることと、科学的にもその効果が認められていることなどが挙げられるかと思います。

フィナステリドは、男性型脱毛症、いわゆる「AGA」に有効な成分である、と日本皮膚科学会が推進しているほど、科学的に効果が認められている成分です。

AGAというのは、酵素の5αリダクターゼⅡ型が発生したり、強すぎる男性ホルモンのDTHが発生したりするのが原因なのですが、それらの発生を抑制してくれる、といった効果が、フィナステリドにはあるわけなのです。

使用年数を重ねていくことによって、90パーセント以上の発毛の臨床成績結果を誇っているものなので、信頼性が高いと言えるのではないでしょうか。

短所

フィナステリドには、いくつかデメリットもあります。

まず、抜け毛を抑制してくれる薬剤ではあるものの、その対象となる症状は限定的なものになってしまいます。男性型脱毛症、いわゆるAGAと言われるタイプの脱毛対策としてしか、効果は発揮されません。

なので、ほかのタイプの脱毛症、たとえば「脂漏性脱毛症」や、「円形脱毛症」などは、対象外となってしまうのです。そのほか、薬物による脱毛についても同様ですし、ミノキシジルの場合と違って、女性が使うこともできませんので、注意が必要です。

そして、副作用についてのデメリットですが、発症率は低いとされてはいるものの、「性欲減退」、「勃起不全」、「精子減少」などの可能性が挙げられていますので、念頭に置いておいた方が良いでしょう。

また、費用がかさんでしまう、ということも難点かもしれません。ジェネリック医薬品があるにしても、基本的に使用を継続していかないと効果は出にくいので、長期にわたる出費が不可欠になってしまうのです。

フィナステリド含有の薬

フィナステリド含有の主な製品として、「プロペシア」、「フィンペシア」、「エフペシア」、「プロスカー」、「フィンカー」、などがあります。

まずプロペシアですが、厚生労働省から万有製薬が、2005年に輸入承認を取得している商品で、日本において認可がなされているものになります。

そしてフィンペシアは、プロペシアのジェネリック医薬品として、インドの製薬メーカーであるシプラ(Cipla)社が発売しています。これは男性型脱毛症、いわゆるAGAに対して、プロペシアと同じ効果を発揮してくれるにもかかわらず、プロペシアよりも価格がおさえられているため、かなり人気が出た商品と言えます。

次にエフペシアですが、こちらも同じくシプラ(Cipla)社が発売したジェネリック医薬品です。フィンペシアとは違い、錠剤をコーティングしている「キノリンイエロー」を使用していない点が特徴です。このキノリンイエローという成分が、発ガン性を含んでいる可能性があるとされてくるようになったため、今ではフィンペシアよりも人気の商品となっているようです。

最後にプロスカーは、ほかの商品とは違い、フィナステリド含有量が1mgではなく、5mgなのが特徴です。そしてフィンカーは、そのジェネリック医薬品となっています。